暗くて明るい日

外は明るいのに空が真っ暗だった。雨は降っていない。ベランダに出て見上げると、正面は暗いのに上のほうは青空が覗いていた。

変な天気。それで洗濯物を干すのは諦めてブログを書いている。ボケ防止というのが主な目的だ。なので内容はあまりないんだけど★印をつけてくださる人がいてとても嬉しい。謝謝。

私は子供の頃から本を読むのが不得意だった。今なら軽い学習障害と言われるのかも知れない。文字そのものは読めるし、勉強もできないほうではなかったと思う(算数除く)。本格的な文章は漫画で覚えたような気がする。さっとストーリーを追いかけて、面白ければ何度でも読み返す、という読み方は今も変わらない。なのでよっぽど面白いものでないと長編は読めない。

その私が、中学生の時に面白くてやめられず、受験の日も読み続けていたのは、パール・バックの「大地」だった。 1930年頃の中国の農民が主人公のお話し。あらすじを書こうとしてほとんど忘れていることに気が付いた。この本はそのうち反芻しながらゆっくりと読み返してみたいと思う。ちなみに高校受験は落ちたけど。

大学に通うようになり、1時間半の通学時間は暇だったのでいろいろ本を読むようになった。今のように携帯電話はなかったしね。仕事の専門書もなかなか読むのが難しかったが、資格試験は何とか通った。

そして非常勤になって、ある程度時間はできたのに、元からノンフィクションがあまり好きじゃなかったこともあって、本はほとんど読めていない。

他の人のブログを見ていると、図書館で本を借りてたくさん読まれているのに驚く。だから文章がうまいんだな。

文字を書くほうもまた苦手だった。書道は子供の頃から習っていたので好きだったし、縦書きは何とか書けるけど、ペンで横書きすると自分の文字が読めない。

更にコロナ感染してから、手が震えて文字が書けなくなってしまった。力を入れてペンを持っていると、手が疲れてしまってメモ書き程度しか書けない。

それで、パソコンなら何とか文字が打てるのでブログを再開した。

毎日書ければいいんだけどね。

田舎やー。

いくつになってもちびちび成長していこう

ブログをワードから貼り付けたら、文章が消えたり、変な言葉に変わったりするので書けなくなってしまったのだけど、ようやくHTMLとかいうのに貼り付ける方法を教わりました。いくつになってもちびちび成長していくのだ。

100歳超えて亡くなった祖母の妹は、90歳を過ぎても畑仕事をしていて、遊びに行くと自分の作った野菜をくれた。「畑仕事がもう面白うて、面白うて」という声を今でも思い出す。

ある日、祖母の妹が祖母に何やら話していた。「毎日風呂に入って頭を洗っているけど、90過ぎた頃から、頭を洗うとふら~っとするようになった。それで考えてな、毎日頭を半分ずつ洗うことにした。今日は頭の前半分、明日は頭の後ろ半分、という具合に。そうするとふら~っとせんようになった」と。姉である私の祖母は興味なさげに聞いていたが、私はいたく感心した。

この妹はかなり高齢になるまで、卸売市場の屋上の駐車場で門番のような仕事をしていた。 その時も、市場の若いお兄さんたちと会話をするために、「野球の稽古をした」と言っていた。自分で野球をやるわけではない。毎日ラジオで野球の放送を聞いて、選手の名前やルールを覚えて、「昨日は長嶋が打ったなあ」とか、「最近の巨人は負けてばっかりやな」などと、共通の話題作りをしたのだ。学校なんか出ていなかったが、ほんとにエライ人だったなと思う。

色々家族の事情があった人なので、亡くなった時にも知らせてもらえなかったが、ある日、祖母の妹が電車に乗って行った夢を見た。目覚めた時に、ああ亡くなったんだなと思った。 こちらを振り返りもせずに、しっかりした足取りだった。

90歳、100歳になっても魅力的な人たちは、日常生活の些細なことを工夫して、楽しみに変えて生きている。私も文句ばっかり言ってないで、少しは真似しようとは思うんだけどね。

駅前におられました。

三度重なるアクシデントに恐怖する

先週は15年間愛用しているホンダのフィットで関東まで長距離の旅をした。

帰りは高速と地道で4時間ほどで帰れる予定だったが、新東名から名阪国道に入り損ねて回り道をしてしまった。ナビが古すぎるのだ。初代のナビは伊勢湾の海上を飛び、新東名はずっと田んぼを走っていたので一度更新したのだが、また古くなって新しい道がわからない。もうGoogle mapに変えねばならんかも。

結局帰りは6時間掛かって、疲れ果てて自宅に到着。もう若くないのだから、次回からはもう少し計画的に旅をしないとと思いつつ、でもまあ無事で何よりだった。

翌々日、仕事から帰ってすぐ、前の職場の送別会に呼ばれていたので車に乗ろうとしたら、エンジンが全く掛からない。ライトはちゃんと消していたのに。仕方なく電車で行く羽目になってしまった。

その翌日には、iPhoneがブラックアウト。全く充電できず、電源タップやコードを変えて何度もやってみたけれど真っ暗だった。iPadは普通に充電できたので、本体に問題があるのだと思って、ネットでいろいろ検索したけれど、結局どれも解決できなかった。自宅にはIP電話があるので何とか電話は可能なのだけど、友人や職場の連絡、クレジットカードや地図、乗り換え案内なんかのアプリがないと本当に不便だったし、不安になった。

交通カードは使っていなかったので通勤はできたけど、それにしてもどれだけ携帯電話に生活を依存していたのかがよくわかった。 翌日は友人宅に行く約束をしていて、駅に到着してからラインすればいいやと思って、待ち合わせ場所があやふやだったことに気づいた。田舎の駅だったので、駅の周辺をうろうろしてたら友人を見つけることができたが、市内の駅では無理かも。

そして帰りは友人宅に寄ろうと、JR駅の改札を交通カードで通り、隣の駅で下車しようとするとカードがなかった。すぐに物を失くす人間なので、カードはひも付き定期ケースに入れて絶対に落とさないようにしていたのに、百均の定期ケースが少しゆるゆるだったので、カードが飛び出してしまったようだ。

しかし駅に駅員はおらず電話も通じないので、すぐ乗車駅に戻って駅員に聞くと、改札を出たところに落ちていたという。涙目でお礼を言い、すぐさま百均のカードケースはゴミ箱に捨てた。助かったー。そして友達が使っていないカードケースをくれました。 そのまた翌日、なぜかiPhoneは復活して普通に充電できたのだ。何でや?

車のほうはルームランプつけっぱなしで、単なるバッテリー上がりだったので、こちらも復活。

アクシデントも三度重なると何やら恐ろしい。生霊?守護霊? とにかく気をつけなさいというメッセージだと思って、気を付けております。

もう落としませんぜ。

令和5年の春が過ぎていきます

今日から四月だ。見上げると山が桜で白くまだらになっている。山桜というのか。遠くから見ていると、山がとても痒そうで犬の換毛期のようだ。これから白い所がはらはらと落ちて緑に置き換わっていく。桜も早く花びらを散らして、花びらの下で待っている緑の新芽を生やしたいだろうにと思う。乳歯が生え変わるように。

例年のつくし取りの帰りに、今年二回目の花見をした。 昨年はつくしが伸びてきた時に寒波が来て、つくしの頭が焦げたようになっていた。

今年はつくしが豊作だったのに、雨で取りに行けず、暖かいので一気に伸びてしまい、もうスギナにつくしが混じって生えていたけど、まだ若いのもあったのでせっせと腰を曲げてつくしを摘んだ。ああ、腰痛い。

物珍し気な眼差しでウォーキングマダム達通り過ぎたが、いいのさ。私はつくしが好きなのだ。それなりにいっぱい取れましたで。

今日はお天気が良くて、満開を少し過ぎた桜たちがはらはらと散っていたので、今年二回目の花見をした。やはりソメイヨシノは青空が似合う。

花見には日本酒と決めていたけれど、二回目なので白ワインとでっかいサンドイッチ、いぶりがっこなんぞで乾杯。
青空をバックに、育ち過ぎた菜の花のようなキャベツの黄色い花と、ハラハラと散りゆく桜、もしかしてここは天国なのか?と思った。

世の中には、今この時にも苦しむ人たちがいるというのに。この世ですでに天国を味わったのだから、あの世ではもういいだろうと鬼たちに追い立てられるのかもね。

 

自宅に戻ると、せっせと袴(はかま)を外して、茹でて灰汁を取り、酒と出汁醤油で軽く炒めておいた。これを卵でとじたり、バター醤油で少し炒め直してもいい。残りは冷凍して、忘れた頃にまた楽しむ。料理はキライなのに、こういうのは楽しい。

袴なんて、田舎の人でないと分からないだろうな。つくしの茎に巻き付いたスカートのようなやつです。つくし自体知らないのかな。何はともあれ、今年もつくしが摘めて、花見ができて、良い春をお迎えできました。

 

大きくて低い桜の木の下で

近所で花見をしようと思ったが、雨模様だったので、しばらく友達の家でテレビを見せてもらった。テレビを見るのは久しぶりだ。大画面のテレビで見ると、女優もジャニーズのアイドルも所ジョージもみんな年を取っていた。シミもしわもくっきりはっきり。最近のテレビはとても残酷だ。若い子たちが皆、毛穴のない、整形で整えた顔をしているのも無理はない。

雨が上がって曇り空になったので、すぐ近くの近所の桜の木の下に行った。

畑の脇に、大きいのに背の低い桜の木があって、毎年そこで年上の友人と二人で花見をさせてもらう。背の低い桜の木は花見にぴったりで、うまいこと剪定しおられる
敷物を敷いて座って見上げると、すぐ頭の上に桜の枝が見える。他には誰もおらず、桜を独占できた。花は満開だったが、曇り空がバックだと、花がくすんでしまう。やっぱり青空をバックにして見たかったな。

それにしても、昨年より一週間も早い開花でびっくりする。 別の友人も仙台の花見ツアーに申し込んだけどキャンセルしたと言っていた。

私は古い一本桜が好きなので、いつの日か、有名な福島の三春の滝桜とか、山梨の神代桜とか見に行きたいと思っているけど、この調子だとツアーで行くのは難しいので、ネットで開花情報とにらめっこして、個人で行くしかないな。

とにもかくにも、「今年も桜が見れて良かったねえ」と、おいしい八海山(日本酒)を飲んで、おつまみもいただいて、頭がくるくるして気持ちよかった。 コレステロールは高いけど、明日から節制します。友人は大病しながらも元気に生きています。

桜は冥途へ一里塚。 来年もまた見れるといいなあ。

花見には日本酒と決めております。

高齢者の車の事故が痛いわ

知り合いの女性が、高齢のお父さんが車の運転を止めてくれないと嘆いていた。お父さんはすでに90歳で、何度も軽微な交通事故を引き起こしているという。地元では有名な資産家で、昔から人の言うことには一切耳を貸さない。まあお殿様だね。ましてや女子供のいうことなど聞くはずもなく。
いつぞやは、中年女性の乗った自転車のハンドルを引っかけてしまい、女性は横の田んぼに転げ落ちたのでかすり傷で済んだが、お父さんは気づかないまま数キロに渡って自転車を引きずって走行していたとか。
女性には多めのお金を渡し、示談で済ましたという。軽い事故なら全部お金で解決してしまうので質が悪い。知り合いは、そのうち取り返しのつかない事故を起こすのではないかと気が気でないという。そりゃそうだわ。

私が前に働いていた事務所の裏手には小さいスーパーがあって、ある日「ガッシャ―ン」という大きな衝突音がしたので急いで外に出てみると、一台の乗用車がスーパーのガラスに突っ込んでいた。車の横には70歳くらいの男性が、腰に手を当てて「参ったなあ」という風に立っていた。

その時は誰も被害者はいなかったのだが、それからひと月ほど経ったある日、再び「ガッシャーン」という音とともに、女性の「ぎゃああああ」という悲鳴が聞こえた。慌てて外に出てみると、小学生くらいの子供を抱きかかえた母親らしき女性がへたりこんで泣き叫んでいる。子供にも母親にもけがはなかった様子でほっとしたが、ふと横を見ると、前にも突っ込んだ男性が、前回と同じように「参ったなあ」という風に突っ立っていた。母親と子供のほうを気遣うこともなく。
彼は一見若く見えるが、すでに認知症が始まっていたのではないかと思う。

ニュースでよく高齢者の事故を見かけるようになり、「プリウスミサイル」って言葉も知った。プリウスって裕福な高齢者が好む車なのだろう。急発進もしくは急にバックしてパニックになり、前後の車に何度も往復してぶつかってくる。まるで漫画のようだが、近くにいたら笑い事ではないな。

こういう高齢者は家族の言うことなど聞かないので、強制的に免許を取り上げるしかなさそうだ。しかし地方では、移動手段が車しかない地域も多い。
安全装置が装備された車とか、自動運転の車を待つしかないのかもしれないけど、どんどん車が高価になってしまい、結局超お金持ちしか車には乗れなくなるのかも。

誰かが言っていたけど、65歳以上はマニュアル車限定の軽自動車にしてはどうかって。
認知症が入るとマニュアルの運転は難しいし、急発進もしにくくなる。そもそも今の高齢者が免許取得した時代にオートマなんてなかったのだ。

「ぽつんと一軒家」に出てくるような山奥に住む高齢者たちは、取材班がビビるような、もの凄く細い急な崖道を軽トラで軽快に走っている。しかし、崖からの転落事故というのはあまり聞いたことがない。皆さん、体も頭も健康なんだろうね。

結局、高齢者の運転免許はどうなっていくのだろう。若い子は車を買う余裕がないから車を買うのは主に高齢者か商業用になってしまう。

私の運転免許はマニュアルなんだけど、オートマ車しか乗ったことないんだよね。 ま、70歳になってから考えようか。あっという間に70歳になってるような気がするけど。

梅です、しだれ梅。きれいねー。でももう桜が咲き始めた。



 

桜のシーズンがやってくる

またまた医療費控除の申請が間に合わなかった。マイナポータルがよくわからん。
もっと早くやっとけばいいものを、と3年前から申請できていないのだ。
コロナ感染した時は17日ほど入院し、医療費は130万と書いてあったが、請求額は無料だった。凄いなあ。たくさん医療を使ってしまって申し訳ない。
自己負担が大きかったのは歯科の治療費だ。銀歯がどんどんダメになって、白い歯に替えたので高くついた。医療費控除で申請したら、少しは戻ってくると思うのだけど。

先日、昼休みに外を歩いていたら、目の前でおばあさんが歩道の段差につまづいて、思いっきり転んだ。転んだのは知らないおばあさん。
そして全身強打して、口元から大出血、幸いなことに頭部は大丈夫そうだった。「痛いとこはない?」と聞いても、どこが痛いのかよくわからないという。
しばらくして、「何か腕が痛い、手首が痛い」と言い出したので、手首を見るとどうやら折れている様子だった。
おばあさんは、「病院に行ったほうがいいよね?」と聞くので、「そうだね」と答えると、「じゃ、あんた連れてってくれる?」とな。

とにかく救急車に引き継がないと、その場を離れられないので110に電話した。後から思えば119に掛けるべきだったのに、私もかなりボケているわ。
すぐにサイレンが聞こえてきて救急車が到着、若い男女の隊員が優しく話しかけて運んでくれた。おまわりさんも後から来て、「自分で転倒されているので、警察から電話が掛かってくることはないと思いますが」と言いつつ、私の住所、氏名、電話番号など聞かれた。

その前にもスーパーの階段で、上からお婆さんが転がり落ちてきた。派手に落ちてきた割に、特にケガはないようだったので、スーパーの店員さんに対応してもらった。
何かしらんが、私はこういう事故とか具合の悪い人たちに結構な頻度で出会っていると思う。他の人たちに聞くと、そんな経験はしたことがないというのだけど。
嬉しいことではないけれど、そういう星の下に生まれてるんなら仕方ない。

人助けとまでは言えないけど、できることはやりますで。自分もまた誰かの世話にならんとも限らないしね。

そんなこんなで昼ご飯を食べ損ねてしまい、夕方にミスタードーナッツで桜ナントカいうドーナツを2個食べてしまった。もう桜餅やら、桜ラテやら、食べ物から桜シーズンが始まっている。時間に余裕ができたら、桜前線を追いかけて南から北へと日本中を旅したい。元気なうちにね。

カルディのスプリングブレンドというコーヒーで桜餅をいただく。