大寒波がやってきた

寒い。雪が降ってきた。雪国ではないのでそんなに積もらないのだけど、道路が凍って危ない。アウトドアの靴を履いていても滑る。足の裏を垂直に地面に下すようにそろそろ歩いていたら、目の前で若い男性が次々にすってんころりんと、漫画のように滑って転んだ。その靴じゃ滑るよ。でも若いのですぐ立ち上がった。

私はめっぽう寒さに弱い。私の遺伝子は南方渡来系なんだと思う。

最近、小さいガスファンヒーターを貰ったので、膝に毛布を掛けて、椅子の後ろからヒーターの風を送ると、暖かいを通り越して熱くなる。それで時々消して、コイズミのカーボンヒーターという電気ストーブと交互につける。

カーボンヒーターというのは300wと600wなので、電気代がお安い。昔使っていた普通の電気ストーブは1000wと1200wだったし、セラミックヒーターもそのくらいだったので、ひと月の電気代が結構高かった。たぶんエアコンのほうが安いと思うけど、足元を温めたい。

仕事から帰ってきて、真っ先にすること。それは電気敷毛布のスイッチを入れること。冷たい布団は心まで冷える。ただ電気を入れっぱなしで寝ると夜中に体がゆだるので、寝る時にスイッチを切る。布団があったまれば朝までぐっすり眠れる。本当は布団乾燥機を毎晩掛けるほうがいいんだけど、電気代が半端ない。電気毛布は電気代がお安いのよ、奥様。

子供の頃は「豆炭(まめたん)」という、炭をおにぎり状に丸めたものを練炭で熱して、石綿がたっぷり詰まった(恐ろしや)あんかに入れたものを使っていた。のちにそれは電気あんかとなった。お婆ちゃんが、電気あんかのスイッチを入れ忘れた時、「あんかのスイッチ忘れたー」と悔しがっていたのを思い出す。

さらに、一昨年くらい前から、ニトリの極暖ベッドパッドと掛け布団のカバーを使うようになって、毎晩布団に入るたび、「あったか~いんだからあ」と感激する。暖かいは正義だ。ただし布団から出ている鼻の先は冷たい。

Youtubeスウェーデンの山小屋暮らしの女性を見ていると、ノースリーブのドレスだけで、洗濯物の入った籠を持って、腰まで積もった雪をかき分けて洗濯物を干している。その姿はまるで妖精のように美しい。


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現代のヨーロッパではセントラルヒーティングが完備しているが、今でもヨーロッパ人などは、冬でも半袖の人をよく見かけるので、基本的に寒さに強いのだろう。

北欧のお母さんたちは、新生児の乳母車をできるだけ外に出して赤ちゃんを寒さに晒すとか。そのほうが健康になるそうな。

それに対して中国人は体を冷やすことを嫌う。中国人は冷えた食べ物を好まないので、コンビニ弁当も必ず温めている。昔、友達の旦那が、中国の大連の日本人学校に赴任していて遊びに行ったことがあるのだけど、デパートで子供がぐずってそっくり返ってお腹を出していたら、周りから数人の中年女性が駆け寄ってきて、「んまあ、なんてことを!」と、急いでズボンを上げておなかを隠した。若い子は腹出しファッションをしているけど、日本人もどちらかというと体を冷やさないほうがいいように思うな。

こたつに潜るのが健康的かと言われると困るんだけどね。